
桑名で甦る「愛のピアノ」の調べ~ベネット・ラーナーコンサート
桑名、10月16日---1959年9月、記録的な暴風雨となった伊勢湾台風が東海地方を襲いました。台風による高潮により低地は洪水となり、被害は、死者5千人以上、住宅破壊およそ15万件にも及びました。この災害からの復興に役立ててもらおうと、米国の女優シャーリー・マクレーンさんとスティーブ・パーカーさん夫妻から贈られた義援金は、ピアノとなって被害を受けた小中学校に寄贈されました。
昨年春、桑名市立立教小学校で当時寄贈されたピアノが発見され、桑名ライオンズクラブのご厚意により今回修理が施されました。
台風後の桑名市の子どもたちを励ました「愛のピアノ」が新しくなったことをお祝いしようと、名古屋アメリカンセンターは国際的に活躍するピアニストのベネット・ラーナー氏にこのピアノの演奏を依頼。快諾したラーナー氏の立教小学校でのコンサートでは、アメリカ人作曲家コープランドの曲やドビュッシーの「子どもの領分」が演奏されました。最後には、生徒全員で「浜辺の唄」に続き、立教小学校校歌をラーナー氏のピアノ伴奏で元気よく歌いました。小学校での演奏に続いて、ラーナー氏は隣接の幼稚園でも、コープランドの「ねことねずみ」などを演奏。子どもたちは、ねことねずみの追いかけっこを楽しく想像しながら聞き入っていました。
同日夕刻、ラーナー氏は桑名市民会館で演奏。20世紀のアメリカ人作曲家の珍しい曲を、実際に彼らに会った経験から人柄なども解説しながら披露しました。ラーナー氏は、古さにかかわらず甘くやさしい音色の「愛のピアノ」を絶賛。予定になかったソナタも含めてドビュッシーなどを「愛のピアノ」で演奏しました。
共にこのユニークなコンサートを主催して下さった桑名ライオンズクラブ、桑名市立立教小学校の教職員の皆様に感謝申し上げます。

